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ケルティックセレモニー④ウイッカとサバト&エスバット

画像セレモニーとは、感謝や祈りを通して宇宙と繋がる一つの様式であるとお伝えしました。

宇宙と大地と繋がり、全体性からの(宇宙的な)視点を持ちながら生きるのが本来の人間の生き方ではないかと思います。

さて、ケルティックセレモニーは、古代ケルトの伝統を取り入れたセレモニーですが、ケルトだけでなく他の伝統も(世界中の多くの神々の存在を認め)取り入れています(古代ゲルマン、ギリシア、ローマ等々)。(↑上の絵は、豊穣の女神デメテル。紀元前300年位前のものとか。)

他の伝統も入ってもいいものなの? と思われるかもしれませんが、ケルティックセレモニーは、ウイッカでもあります。考え方として、自然のあらゆる神々を神聖視し、天津神、国津神、八百万(やおろず)の神々を奉る、日本の神道と同じであると言えます。

では、ウイッカとはどんなもの?

ウイッカ(Wicca) は、20世紀に興ったペイガニズム(キリスト教以前の古い多神教)の復興の一種で、欧州古代の多神教的信仰、特に女神を主神として崇拝するものです。

ウイッカの大もとはケルトやゲルマンであり、古代ケルトはキリスト教以前のものですから、ゲルマンの伝統の冬至(ユーレ)が先に祝われていて、後からキリスト教もその時期をクリスマスとして祝うようになりました。

10月31日のハロウィーンもケルトのサーウィンの祭りとして、また、2月2日のキャンドルマスもケルトでは、インボルクとして等々、キリスト教に先だってのケルトの祝日であったわけです。

この古く長い自然崇拝の歴史を通して、神、自然、宇宙に通じる道を人々はたゆまず模索して来たことがわかります。世界に存在する全てに対して感謝、調和の心と共に。

さて、ウイッカは春分、夏至、秋分、冬至を祝います。これは、ケルト伝統であり、日本でも、また世界中のあるゆる伝統でも大切な説目としていますね。

ケルトの場合は、それぞれの中間の時節にさらに Beltane、 Lammas、Samhain、Imbolc と呼ばれる祝祭を開きます。これを年8回の太陽の祭、サバトと呼びます。

サバトは明るく楽しくパワフルです。宇宙的な大きなエネルギーが流れ、地域にアバンダンスをもたらします。また、参加者にとって、1回のサバトセレモニーのパワーは、半年ほど続きます。

また、満月や新月はエスバットと呼ばれ、太陽の祭りに対して年13回の月の祭りで、これも重要視されます。エスバットの方は、どちらかと言うと、内省的になり深く自分や人生を見つめなおしたり、アルケミーによるマジカルワークを行ったりします。エスバットは、比較的個人的に行う場合が多いようです。

※季節の祝祭の詳細はこちらをご覧下さい↓

サバトの祝祭(太陽の祭)

エスバットのリチュアル(月の祝祭)

※ウイッカ(ケルティック・シャーマニズム)の学びです↓

ケルティックシャーマニズムWicca

ケルティックセレモニーの過去記事

ケルティックセレモニーを季節のセレモニーとして続けていくと、心身のバランスが整ってくる方は多いのですね。それは、感謝と調和の道の実践の為とも言えましょう。またさらに素晴らしいことには恩寵の為とも言えます。

次回は、ケルティックセレモニーに参加の仕方、開催の仕方のお話をさせていただこうかと思います。ご期待下さいね♪


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| ケルティックセレモニー | 10:42 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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ケルティックセレモニー③シャーマニズムとはどんなもの?

画像ケルティックセレモニーの素晴らしさを、いろいろな角度から説明する第3弾。

ケルティックセレモニーは、非常にシャーマニックなものなんですね。ウイッカとも呼ばれます。

では、シャーマニズムとはどんなもの? 

ウィキペディアからの定義によると、シャーマニズムとは、宗教学、民俗学、人類学等で用いられる用語である。

その考え方としては、霊的世界は上位であり、物質の世界は霊的世界の影響を受けるということからシャーマンは、超自然的存在と直接接触・交流・交信する役割を主に担う役職である。と言うような事が書かれています。

つまり、物質社会にのみフォーカスして生きるのなら、決して知りようのない世界への探求。それがシャーマニズムでありシャーマンの活動です。

人は、この3次元の物質世界への危うさを感じた時、たとえば老い、病、死などを身近に感じた時、それは危機感をもって、広く深い海のごとく霊的世界へ投げ出されるのですよね。そんな時、だれしもシャーマニックな世界へと足を踏み入れるんでしょう。

以下、「シャーマンズボディ」アーノルド・ミンデル著から引用 

「死」

あなたの内面のほとんどの部分が、
人生はまもなく終わってしまうという
憂鬱な考えと戦っている時、
内なるシャーマンは、
死の感覚を大切にしながら
日常生活を送る。

シャーマンは言う。
「目前に死がせまっているという感覚だけが、
現在の執着や恐怖、
自分が設定したプログラムからあなたを解き放つ」。

呪術師は死を歓迎する。
それはもはや活力を失ったライフスタイルの終わりなのだ。
シャーマンは死に敗北や悲劇をみない。
代わりに変容とエクスタシーを見出すのだ。

この変容とエクスタシーとは、エンライトメントですね。

肉体が死んだとしても、
魂は肉体と言う囚われから抜け出て飛翔するということを
わかっていながら生きるのがシャーマニックな生き方

シャーマニズムとは、
物理次元と霊的次元を同時に生きる道。

そのため、光明(エンライトメント)を得て、
人を自由にするチャンスのある道
それがシャーマニズムであると言えますね。

シャーマニズム!なんとすばらしき道かな!

※こちらもご参照ください↓
シャーマニックセレモニーの様子


※こちらは過去記事です↓
■ケルティックセレモニー①セレモニーは何のため?
■ケルティックセレモニー②ケルトの伝統

| ケルティックセレモニー | 12:10 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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ケルティックセレモニー②ケルトの伝統

画像前回は、セレモニーは何のため? と言うタイトルでした。

セレモニーとは、感謝や祈りを通して宇宙と繋がる一つの様式であるとお伝えしました。

宇宙と繋がり全体性からの(宇宙的な)視点を持てるセレモニーが私は大好きなんですよね。

なぜなら、全体的な視野を持つことは、悟り・エンライトメントの体験でもあるからなんですね。

さて、一言にセレモニーと言っても、いろいろなものがあり、結婚式や葬式もセレモニーですし、私自身もいろいろなセレモニーを状況に応じて行います。ケルトのセレモニーであったり、カバラ的なセレモニーであったりと。

このシリーズではケルティックセレモニーとしていますので、
ケルトの伝統とはどんなものなのか見ていきましょう。

ケルトとは、古代ヨーロッパでケルト語を話す人々、そしてその文化のことを指しますが、なんと、文字を使用しない文化だったのですね。

そのためか、全盛を極めた時代を過ぎると吟遊詩人として諸国を放浪しながら、全て口伝でストーリーテリングして行ったりして。ケルトはなんとも謎の多い特異な文化だな~と思うんですが。

でも実は、ケルトの宗教(ドルイド)、世界観は日本の神道に大変近いのですね。

多神教、アミニズム(自然の全ての中に神々を見出す)、太陽崇拝、輪廻転生の考え方など日本と非常に近い世界観を持っているのです。そのせいか、ケルトの内容を取り入れたセレモニーはなぜかとてもしっくりくる私です。

ケルト神話では太陽神ルー、大地の女神ダヌー、火又は出産の女神ブリギッド、戦いの女神モリガンなどが有名どころですが、中でも3つの側面を表す女神がいるのが特徴です。乙女、母、老婆と。これ、人生のサイクルを表します。

とても有名なお話に、女神セリドゥイン(と言うか魔女ですねもう。)とタリエシンの物語があります。

魔力と直観力を持つ、老婆の姿の女神セリドウィン(ケリドウィン)は、豊穣のカルドロン(大釜です)と呼ばれるものを持っています。(キリスト教の"聖杯"と同じ意味)

セリドウィンは、弟子の少年、グゥイオンに命じて、一年と一日の間カルドロンを混ぜる仕事を与えました。そしてその最後の日に、煮えたぎったカルドロンから熱い液体がはねて、弟子、グゥイオンの手に3滴ほどかかってしまいます。やけどをした手をなめたことにより、一年と一日かけて熟成した知恵と知識の全てを少年は受け取るのです。

当然、セリドウィンは怒りました。だってそれは他の目的があったから(容姿が恵まれなかった息子へ授けたいと思った智慧の液体だったのですから)ずっと執拗に追うのですが、ついに少年、グゥイオンは逃げ切り、ウェールズで一番の魔術師であるタリエシンへと変容を遂げるのです。(このタリエシンは魔術師マーリン、又は吟遊詩人タリエシンであるという2説あります)

現在、世界中で楽しみ、祝われるハロウィーンの伝統は、古代ケルトの人々の「死者の日」、サーウィンにさかのぼります。ハロウィーン(サーウィン)は、ケルトの新年の祭です。ケルトの人々は人間が死ぬと永遠の若さを保つ国、すなわち幸せの国、ティルナン・オグまたはサマーランドと呼ばれる場所に行くと考えていました。

ケルトの信仰体系において、一日の終わりと始まりの間や、海と陸が交わる場所、一年の終わりと新年の始まりなど、交差点、転機となる時間は全て魔力を持つと考えられています。その中でも新年は一番その力が強いと言われています。

私思うに、「お~!だからなのか~!サーウィンはいつでも楽しくとてもパワフルなのは~!」と感激を新たに。

サーウィン(ハロウィーン)セレモニーの様子、よかったら覗いてみてください→■サーウィン(ハロウィーン)セレモニー2015年


| ケルティックセレモニー | 14:15 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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ケルティックセレモニー①セレモニーは何のため?

画像ケルティックセレモニーの素晴らしさを、何回かシリーズでお伝えしていこうと思います。

初回は「セレモニーは何のため?」

太古から人々は、命をつなぐ収穫の為に思ってきました。

太陽は明日もまた昇ってくれるのだろうか? 雨は降ってくれるのだろうか? 恐竜に出くわさないように・・(笑)。とか。

セレモニーとは祭祀、「まつり」であり、超自然的存在への様式化された行為です。

その目的は、宇宙、自然、精霊、神、祖先等につながり、
豊穣への感謝と祈りを、また、謝罪や崇敬、帰依、服従(サレンダーですね)の意志を伝えるため、そして恩寵を頂くためです。人類は古代からセレモニー(まつり)を行ってきたのですね。

もしも、セレモニー(まつり)という行為がなかったとしたら

超自然的なもの(自然災害含む)に恐れおののくだけの
大河に翻弄される木の葉のような日々かも知れません。
表現とエネルギーの方向づけができないのはそういうことだと思います。

セレモニーとは、実はこれ、現実実現ワークでもあるんです。
感謝や願いを明確に表明することでエネルギーを集約し
目標(意図・願い)にフォーカスするため、望む現実はやって来ます。

また、人間から豊穣をお願いされた宇宙、神からしてみれば、
「うちの子、どうぞよろしくお願い致します」と園児の母から
丁寧にあいさつされた幼稚園の先生と同じ心境ではないかと。

「そう。じゃあ、特別に目をかけてあげましょう」となるわけです。
だから、人間界も宇宙&人間の間のことでも
礼儀だけは正しくしなければいけませんね。

つまり、礼節をもってセレモニーを開催したり、参加することは
宇宙からの恩寵を受け取れる素晴らしい機会でもあるわけです。

セレモニーのエネルギーは、人に自由に思考し行動できるだけの
エネルギーを与えてくれます。大きなエネルギーがセレモニーには流れるからです。

そんなわけで、セレモニーの恩恵を是非、受け取っていっていただければと思います。

セレモニーに興味が出てきた方はこちらもご覧ください↓

セレモニーを開催しましょう♪
ケルティックシャーマニズムWicca

セレモニーに参加しましょう♪
冬至のセレモニー

次回は、ケルトのシャーマニズムに関してです。ご期待下さいね♪


| ケルティックセレモニー | 10:44 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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